耐溶剤性中空糸膜モジュール
WINSEP® MF / UF / NF
有機溶剤系で使える全く新しい分離膜で
プロセス革新を実現。
ユニチカ独自のポリマー加工技術を用い、従来無かった「有機溶剤系で使える分離膜」を開発しました。製造工程での目的物濃縮、不純物除去、廃溶剤の再生といった分野で省エネ・低コスト化に貢献します。
特長
- ・溶剤中からナノ微粒子や溶解ポリマー成分を分離可能!
- ・非加熱プロセスなので熱に弱い成分も分離可能!
- ・蒸留代替で省エネ・省資源・低コスト化に貢献!
中空糸膜による分離イメージ

WINSEP® の用途例
WINSEP® MF
- ・製造工程における微粒子濃縮・分離、分級
- ・エマルション分離
- ・半導体製造工程での薬液中の異物除去
WINSEP® UF/NF
- ・有機合成、ポリマー製造工程での製品濃縮・分離・回収
- ・溶剤抽出物の濃縮、溶剤再利用
- ・非加熱での天然成分濃縮・分離
- ・廃液中のバインダー樹脂除去、溶剤再利用

WINSEP® 膜モジュール外観

使用可能な有機溶剤の例
- ・アルコール類(メタノール、IPA等)
- ・炭化水素類(ヘキサン、トルエン等)
- ・ケトン類(アセトン、シクロヘキサノン等)
- ・エステル類(酢酸エチル、PGMEA等)
- ・エーテル類(THF、PGME等)
- ・その他(ピリジン、NMP、DMAc、DMF、DMSO等)
※その他の溶剤についてもお問合せください。
WINSEP® ラインナップ
膜 種 | 分離サイズ |
---|---|
MF | 公称孔径:2、5、10、40、100 nm |
UF | 公称分画分子量:3,000、30,000、120,000 Da |
NF | 公称分画分子量: < 1,000 Da※ |
※NF膜の分離可能サイズは溶媒や溶質の性質によって変わります。
WINSEP® 分離事例
ポリマー・天然物精製
以下のような課題の解決に貢献します。
- ・従来の貧溶媒法では精製できない(再沈殿できない、モノマー等不純物と分離が不十分、など)
- ・熱に弱く蒸留できない
<ポリスチレン混合溶液の精製例>

膜:WINSEP® UF 溶媒:N-メチル-2-ピロリドン ポリマー:ポリスチレン(分子量1万/3千/1千の混合) 測定:ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)
<ビタミンB12の分離>


膜:WINSEP® NF 溶剤:N-メチル-2-ピロリドン 溶質:ビタミンB12(V.B12) (MW=1,350) 運転圧力:2MPa
w/oエマルション精製
以下のような課題の解決に貢献します。
- ・従来の精製法(蒸留・コアレッサー等)が適用できない、もしくは精製が不十分である
- ・熱に弱く蒸留できない
- ・o/wエマルション分離用の膜では、膜が劣化してしまう
<油水分離の精製例>

膜:WINSEP® MF-2nm 分散媒:イソパラフィン系炭化水素 (90%) 分散質:水 (10%)
<w/oエマルションの精製例>

膜:WINSEP® MF-2nm 界面活性剤(HLB7):1%添加 分散媒:イソパラフィン系炭化水素 (90%) 分散質:水 (10%)
カタログ
PDF ダウンロード(1.4MB)< 2022年3月23日作成 >